山形教育用品株式会社 - 豊かな郷土山形を愛する子どもたちのすこやかな成長を願っています。

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2018年06月28日

ブラックと言われる職場“学校”

 梅雨晴れの 夕茜して すぐ消えし (高浜虚子)

DSC_0064%20%28220x124%29.jpg山形も梅雨入りしました。雨は嫌いです。好きな人はいないかもしれませんが、田植えが終わった後の田圃の水面に雨がしとしとと降る光景は風情を感じます。でも、今年は休耕している田圃が多く、ちょっと寂しいです。

NHKで『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(通称「やけ弁」)という、なんとも変な題名のドラマが4月から5月にかけて全6回放映されました。副題に「スクールロイヤー(学校弁護士)」とあります。新進気鋭の若手弁護士が、「いじめ」「体罰」「モンスターペアレント」「教師の過重労働」など様々な問題が多発する学校に配置され、法律を武器に教育現場の再生に向け立ち回るという内容です。
神木隆之介演ずる頭の切れる青年弁護士がなかなか痛快です。法律と理屈で、難題を次々に解決していきます。と、言いたいのですが、それほど現場は甘くありません。時には、自分自身の不登校体験や、被害者生徒の心の奥に踏み込みながら解決の糸口を見いだそうとする姿にはちょっと感動を覚えます。そこには、『ごくせん』や『GTO』のような、民放ドラマの「切った、張った」といった、刀で一刀両断するような痛快活劇ストーリーはありません。「ブラック」と言われる学校の長年溜まってきた膿を何とか取り除こうと悩み、葛藤する姿に、今の先生方の姿がダブります。

00200%20%28220x165%29.jpg第3回は部活動中の事故をめぐり、専門外の部活動を担当している臨時教員が責任を取って学校を辞める話でした。
お付き合いのある保険会社の支社長さんが言っていました。県外に住まわれる娘さんの中学校では、毎朝7時から部活動の「朝練」があると。えー! と、驚いてしまいました。調べると、全国で4割もの中学校が朝練を実施しているようです。
2017年にスポーツ庁で実施した中学校の運動部活動実態調査をもとに、内田良、名古屋大学大学院准教授が都道府県ごとの部活動時間を算出しています。それによると、男女平均の部活動時間は千葉県が最長で週18時間50分(土日も含む)、1日平均2時間40分、最短は岐阜県で週11時間30分、1日平均1時間40分だそうです。何と、週当たり7時間、1日1時間もの差があります。
山形県は全国41位で下位に位置し、1日平均2時間ぐらいでした。平均的な数値です。基本的に、朝練はどこでもやっていません。お隣の宮城県では、今年3月に部活動ガイドラインを改定し、朝練を原則禁止にしました。当然だと思います。授業前に運動して、放課後もまた運動といった運動漬けでは、勉強大丈夫なのと考えてしまいます。しかも、早朝指導するのは学校の先生でしょ。授業大丈夫なの、健康大丈夫なの、とこれまた考えてしまいます。

DSC_0065%20%28220x124%29.jpg今、いや、これまでも学校はブラックだったんでしょう。いじめや不登校、毎日の生徒指導や部活動、保護者対応、連日の会議、夜遅くまでの勤務や休日出勤。それを当たり前だと信じていた頃は、「すべては子どものため」という錦の御旗を自ら掲げていたのかもしれません。でも、今はその旗を少し下ろしてもいい時代に入ったんではないでしょうか。
悩めるスクールロイヤー田口。でも、決して暗いわけではありません。颯爽としています。その姿には、今日ダメでも、明日がんばろうという明るい意志が感じられ、救われます。Part2を期待したい。

<追記>
これを書いていたちょうどその時、茨城県の県議会で、教育委員会からの朝練禁止のガイドライン提案に対して、「やる気がある生徒にどう応えていくのか。本当に生徒のことを考えて方針をつくったのか」という反対の立場から意見が出され、もめにもめたそうです。いろいろな立場、意見があるなあ、とあらためて簡単には解決できない難しさを感じました。でも、今の部活動のあり方にやる気が感じられない生徒や、業務軽減、改善が強く求められている先生方のことを第一に考えてもらいたいものです。(2018.6.28)

日時: 2018年06月28日 09:31

2018年05月30日

変わる街中 寂しい山形市七日町界隈

 紫陽花に 雫あつめて 朝日かな (加賀千代女)  

通勤途中に霞城公園の中を通ってくる時があります。土手の桜の木も鮮やかな緑葉におおわれ、まさに目にも眩しい青葉に衣替えです。現在、「山形城復元」事業の一環として、本丸西側の発掘作業が行われています。遅々として作業は進んでいませんが、久しぶりに通ると風景の変化に驚かされます。

これも風景が変わっていく話です。
0530018%20%28220x165%29.jpgこの4月、山形商工会議所が創立120周年を記念して特集号を発刊しました。「グラフィティ」と称するだけあって、たくさんの写真が掲載されています。明治から平成までの珍しい写真がたくさん載っていますが、その中の1枚には驚きました。それは、昭和47年10月の日曜日、七日町で行われた歩行者天国の様子を写したものです。
富岡楽器店から交差点を挟んで北西にあるマンション付近を写した写真には、ものすごい人だかりが写っています。ざっと数えて400人以上の人、人、人です。ちょうど北西角に大手スーパー「ジャスコ」が開店した直後ということもあって、終日5万人の人出になったと説明書きにあります。ほとんどの女性が大きな紙袋をさげながら人混みをかき分けて歩いています。銀座の歩行者天国に匹敵する混雑ぶりです。
あれから46年、この界隈は車は通っても歩いている人は多くありません。夕方も閑散としています。老舗デパート「大沼」の横にあった甘栗店も閉店しました。もう、あの香ばしい焼き栗の香りもかげません。「みつます」跡にあったコンビニもいつの間にかなくなっていました。一大商店街を誇っていた七日町も、櫛の歯が欠けたように更地が目立っています。

0530001%20%28165x220%29.jpgそういう自分も、飲み会の他にはほとんど通らなくなりました。そこで、散歩がてら日曜日に、十日町角から旧県庁「文翔館」まで写真を撮りながら歩いてみました。久しぶりの雲一つない晴天、清々しい陽気の中を出発です。
十日町角、昔は「いなり角」と呼ばれ、菓子店や医院、食堂があって賑やかな一角でしたが、今はマンションやホテルが建ち、歩道も整備されて落ち着いた雰囲気です。その「いなり角」から紅の蔵前を通り、山銀十日町支店まで。ここには、まだ中高年向き衣料品店「糸惣」ががんばっています。「カバンのフジタ」も健在です。
山銀十日町支店から山形中央郵便局まで。山銀の西向かいには菓子店「山十大屋」のレトロな建物がありました。モダンな店構えに入るだけでも緊張したものです。もう今は駐車場になってしまいました。さらに北にさかのぼると、寝具店「のむらや」と食品問屋「丸太中村」の風格ある建物があります。「丸太中村」の立派な門構えの入り口には『個人の住宅です』という表示があります。文化財と間違って入ってくる人もいるのでしょう。そのぐらい格式を感じるたたずまいです。30mほどのぼると教会のような石造りの建物がそびえています。「吉池小児科」です。こちらも立派です。モダンです。調べたら、大正元年(1912年)竣工だそうです。郵便局北側の瀬戸物屋「市村本店」はまだ健在です。ここまでが十日町商店街です。

0530007%20%28220x165%29.jpg東北電力交差点から大沼デパートまで。このあたりは本町商店街と七日町商店街になります。絵画材料店「彩画堂」、「ゆうき」呉服店、「グランドホテル」、仕出し屋「エビスヤ」、「八文字屋」書店など、まだまだ老舗ががんばっています。しかし、この界隈が一番寂しくなりました。グランドホテルを少しのぼった「さかいそば屋」は、建物の周りが全部駐車場です。まるで、中国の嫌がらせ土地収用の孤立した土地のようで、なかなかの風景です。
さて、いよいよ大沼デパート前、問題の写真の場所です。人がいません。多く見積もっても14、5人です。高層マンションがそびえ、広場が整備されていますが、人がいません。「セブンプラザ」は改装のため、空きビルになっています。憩いの場所として整備された「御殿堰」にも人が一人もいません。昔ここにあった宝塚映画館、特に小劇場にはずいぶんと通いました。旧松坂屋「ナナビーンズ」1階の紅茶専門店が賑わっているだけでした。
ここから旧県庁「文翔館」までは昔とさほど変わらず、市役所、銀行、JAビル、県民会館といった、山形市一番の中心エリアです。しかし、日曜日で人通りはほとんどありませんでした。人がいないので、なぜか落ち着きます。

0530010%20%28220x165%29.jpgわずか1、2㎞、時間にして30分の散策でしたが、街並みの寂しいたたずまいにため息をつくしかありませんでした。あの写真の時の賑わいは夢の跡のようです。実際に歩いてみると、中心商店街の現実が一目瞭然です。「Google Map」のストリートビューを見れば、歩くことも必要ありません。また、山形の今と昔をブログと写真で紹介されている方もいらっしゃいます。しかし、実際にこの目で見、肌で感じることで現実が理解できます。
昔を懐かしむことは、自分も年を取ってきた証拠だと寂しくなります。現実逃避だとも言われます。しかし、「ノスタルジーは、私たちの『今』を見つめる目を変える」という人もいます。その意味でも、とてもいい体験をすることができたなと思う一日でした。(2018.5.30)

日時: 2018年05月30日 15:25

2018年04月26日

子どもの作文に思う

 葉桜に とどき日となり 風となる (後藤比奈夫)  

201804006%20%28165x220%29.jpg行く春です。吹く風にも春を惜しむ声が聞こえてきそうです。山形市内は桜もすっかり散り、葉桜となってしまいました。この季節、好きな曲にフォークデュオ「風」の『ささやかなこの人生』があります。伊勢正三が綴った歌詞「花びらが散ったあとの 桜がとても冷たくされるように 誰にも心の片隅に 見せたくないものがあるよね」で始まるこの曲は自分の青春時代そのものです。…また、脱線しました。

さて、毎年2月に山形県教職員組合発行の『山形の子ども 第45集』を本社にも送付いただきました。わたしたち山形教育用品も発行に協力している歴史ある文集です。
その中の一つ、寒河江市立白岩小学校1年 ぬのかわりこさんの作文「たしろであきをみつけたよ」の一部を紹介します。
 
『まつぼっくり、みつけた。』
『いっぱいあるよ。あ、これ大きい。』
201804007%20%28165x220%29.jpg まえのたしろ小学校のグランドには、まつぼっくりが、たくさんおちていました。
『すごい。きょうたろうくんのおばあちゃんがいったとおりだね。まつぼっくりひろいきょうそうだ。』
『ぼく、いっぱいひろったよ。』
 こうすけくんも、いっぱいひろっていました。小さいまつぼっくり、大きいまつぼっくり、いろいろあります。まるくてかわいいまつぼっくりです。まつぼっくりけんだまや、マラカスができそうです。
 一、二年生で、まえのたしろ小学校のところに、あきをさがしにいきました。たしろには、あきがいっぱいありました。
 三ぱんは、なずなちゃんとりゅうだいくんと、ゆうかちゃんです。みんなではしってきょうそうもしました。
 わたしは、くりと、はっぱの大きいのをひろいました。たしろは、すごくひろかったです。どんぐりもみつけました。たしろは水がいっぱいです。まわりも山がいっぱいです。山のほうから、はっぱのにおいがしてきます。

きっと生活科の「秋をさがす」学習で旧田代小学校に行ったのでしょう。りこさんの田代の自然にふれあった時の思いが、素直で感性豊かな文章表現で語られ心が温かくなります。特に、最後の「山のほうから、はっぱのにおいがしてきます。」からは、田代の秋を実感させてくれます。
田代小学校は平成24年3月に閉校し、翌25年4月に白岩小学校に統合されました。閉校当時のK校長先生、I教頭先生とは顔なじみでもあり、一度閉校前にお邪魔したことがあります。葉山に連なる山間の校舎に、全校児童12名の明るく元気な声が響いたことが思い出されます。

201804005%20%28220x165%29.jpg今、急速な少子化の影響で全国的に小中学校の統廃合が加速しています。山形県内の今年度の小学校数は243校、中学校数は99校、合わせて342校です。これは10年前に比べて、100校以上の減少になります。1つの町や村に1小学校、1中学校が当たり前になってきました。分校も、自分が新採当時は100校近くあったものが、今は課題を抱える子ども達の自立支援を促す学校教育施設としての分校が小中1校ずつあるのみです。昔のようなへき地にあった分校は1校もなくなりました。時代の流れですから仕方ないと思いますが、寂しい限りです。
学校はなくなっても、りこさんのようなふれあいはいつまでも残していって欲しいなと思います。(2018.4.26)

日時: 2018年04月26日 13:24

2018年03月28日

入学シーズン ランドセルも制服も高いですね

 ランドセル 小さくなりて 卒業す  (佐藤淑子)  

そろそろ入学シーズンです。それを待っていたかのように、陽気も日に日によくなってきました。昼の気温は20℃を超える暖かさです。平年以上に積もった雪も、すっかり消えました。3月なのに春爛漫という感じです。
0010328%20%28220x165%29.jpg県内の小中学校の卒業式も終了しました。県内の今年の卒業生、小学6年生は9,000人、中学3年生は10,000人です。10年前と比べると、小学校、中学校ともに約6,500人も減っています。表題の俳句のランドセルではありませんが、制服メーカーやランドセル、カバンのメーカーにとっては、われわれ教材販売会社と同様、このような少子化は極めて大きなマイナス要因だろうと思います。新入生用品販売メーカーも経営を維持するためには一人当たりの単価を高くしないと成り立っていかないのではないかと思います。
やっぱりというか、制服やランドセルの価格が極めて高い。びっくりする値段です。公立中学校の制服の全国平均価格は5万円前後。ランドセルの平均購入価格も4万円台が主流だそうで、高級なものは10万円近くします。大量生産品ではないので、コストダウンができないそうです。このほかにも入学時には何かと経費がかかります。保護者の皆さんにとっては、この時期、うれしいやら悩ましいやらの心境でしょう。

文科省は隔年で「子供の学習費調査」を実施しています。昨年末、平成28年度の調査結果が公表されました。それによると、保護者が支出した、1年間の子供一人当たりの経費(学校教育費、学校給食費、学校外活動費)平均額は、公立小学校で322,000円、公立中学校で479,000円という結果でした。このうち学校教育費は、小学校が60,000円、中学校が134,000円です。さらに図書、学用品、実習材料等の経費は、小学校で19,000円、中学校で23,800円でした。この調査には、通学費として制服やランドセル、カバンの購入費も入っています。この調査は悉皆ではなく抽出調査なので学校や地域によっては大きな開きはあるでしょうが、この額は保護者の立場からすれば結構な金額になります。

0080328%20%28220x165%29.jpg2月初め、銀座にある泰明小学校のアルマーニ標準服問題が世間を騒がせました。「標準服」という言葉も初めて聞きました。地方の人間にとっては、小学校の通学服なんか自由だろうと思っていました。それにも増して思ったことは、高額な制服、ランドセルにお金をかけるよりも、日常の、読書活動における図書や学習で使用する各種教材、特色ある学校、学年経営に使用するものに、もっとお金をかけたほうがいいんじゃないのかなということです。
この問題を受けて、文科省は3月19日付で「学校における通学用服等の学用品等の適正な取扱いについて」という通知を出しました。その中で「教育委員会は、保護者等ができる限り安価で良質な学用品等を購入できるよう,所管の学校における取組を促す」よう求めています。
学校にとって、保護者の教育費負担軽減は至上命題だと思います。教育委員会からの指導もこれまで以上にあることでしょう。しかし、単に何%カットとか、とにかく安いものという論理では、本当の意味での子ども達の教育力向上にはつながらないと思います。教材販売会社の立場から言えば、子ども達に与えるものは、単に安いだけの「安かろう、悪かろう」の教材でなく、それぞれの学校の子ども達にとって適切な教材、価値ある教材を選定し、使用させていくことが、一人ひとりにしっかりとした学力をつけていくことにつながると思います。文科省も通知の中で「良質な学用品」をと言っています。大事なことは価格だけでなく、質なのです。
学校では、4月の予算組みの時に「前年度と同様」と簡単に決めてしまいがちですが、自分の学校や学年の子ども達の教育力向上のために、どこに、どのように、どのくらい金をかけるかしっかりと議論すべきではないのかなと思います。(2018.3.28)

日時: 2018年03月28日 10:13

2018年02月22日

スコットとアムンゼン

 紅梅の 紅をうるほす 雪すこし (松本たかし)

今年の冬はラニーニャ現象の影響なのでしょうか、全国的に寒いです。そして、大雪です。日本海側はもちろん、首都圏でも何度か厳しい寒波が襲来しました。福井県では、今月6日からは3日間にわたって1,500台の車が大雪で立ち往生という事態が発生しました。平年の7倍の積雪だそうです。山形県でも肘折温泉で最高積雪445㎝という観測史上最高を観測しました。平野部でも平年に比べ2倍以上の積雪です。少々の降雪であれば雪片付けも運動と考えて楽しいものですが、一度にたくさん降り積もるいわゆる「どか雪」になると心も挫けてしまいます。

007%20%28165x220%29.jpg雪が降ると街中はとても静かです。多分、世の中の音が雪に吸収されるのでしょう。昔は外にいても日中はとても静かでした。「しーん」としていると言ってもいいぐらいでした。降り積もる雪の音がよく聞こえたものです。今は日中に音がしないのは正月元日だけのような気がします。絶え間ない車の走る音、クラクション、人の声、エアコンの音、救急車の音等々、何となく街中がざわついている感じです。そういう自分も、酔っ払うと声がでかくなると家人から言われますが。
わたしもそうですが、社員の皆さんも早朝に家の雪片付け、出勤後に会社の雪片付け、家に帰ったらまた雪片付けではたいへんだと思います。雪を楽しむ余裕はないとは思いますが、もうしばらくの辛抱です。「冬来りなば春遠からじ」です。がんばって乗り切っていきましょう。

ところで、昨年末から筑摩書房発行の「世界ノンフィクション全集」全24巻を第1巻から読んでいます。1巻に2から3話載っています。現在第5巻目です。40年前の教員新採時代に、「先生は分校勤務で、何もすることがないんだから全集でも買って読んだほうがいいですよ」と図書販売業者から勧められて購入したものです。しかし、その後2巻ほど読んだものの、忙しさに紛れて手つかずのままほったらかしになっていたものです。
昨年、訳あって家にあった蔵書のほとんど全部を処分したので、読み物がまったくと言っていいほどありません。また、もともとノンフィクション系の本やドラマ、映画が好きなこともあり、まあ仕方なく手元にあった全集に手が伸びたというところです。
ところが、読み始めたものの困ったことがあります。それは、活字が小さくて何とかルーペをかけないと判読できないということです。これには困りました。
004%20%28220x165%29.jpg本はA5判で2段組。文字の大きさは6ポイント、ミリに換算すると2㎜四方ぐらいです。これではとっくに老眼になっている身にとっては、極めて都合が悪い。しかも、この全集はすべて欧米の冒険家が書いたものの翻訳ということで、日本人にとってはこれまた理解しにくい文章表現になっています。また、翻訳者の日本語に対する感性の違いもあり、一字一句きちんと読み取るというより、飛ばし読みといった感じです。でも、寝る前の一杯じゃありませんが、睡眠促進の効果はあります。すぐに、寝つかれます。

さて、これまで読んだ10の作品の中で興味深く読んだのが、チェリー・ガラードの『世界最悪の旅』です。
筆者は、明治44年、人類初の南極点初到達をめざし、ノルウェーの探検家アムンゼン隊としのぎを削ったイギリスのスコット隊の一員です。アムンゼン隊とスコット隊の南極点初到達競争はたいへん有名な話で知らない人はいないと思います。一昔前の道徳の副教材にも載っていたくらいです。アムンゼン隊は、スコット隊が南極点に到達する1ヶ月以上前に南極点に到達し、隊員5人全員が無事基地に帰還しています。それに対し、スコット隊は南極点に到達するも、帰路5人全員が遭難、死亡しました。
筆者は、スコット隊遭難後、捜索隊の一員としてスコット隊の遺体を発見、その後無事本国に帰還し、9年後に本書を書きあげました。実は、題名の「世界最悪の旅」は、スコット隊の遭難記録そのものではありません。筆者自らが1年前に2人の同僚とともに皇帝ペンギンの卵採取のために、厳冬期の南極大陸横断探検の苦難の状況を記録したものです。-70℃にもなる極寒の探検記録は真に迫るものがあって紹介したいのが山々ですが、本題から逸れるので割愛します。

アムンゼン隊の全員無事生還とスコット隊の全員遭難死の違いの分析は多様な観点からなされていますが、興味深いのは2人のリーダー性の違いによる分析です。
アムンゼンもスコットも類い希なる優れたリーダーであることは論を俟ちません。しかし、アムンゼンは幼少の時から極地探検を志す探検家なのに対し、スコットは生粋の軍人です。日本の第一次南極観測隊越冬隊長を務めた西堀栄三郎は、スコットがイギリス海軍式の階級制度を取り入れたチーム運営なのに対して、アムンゼンは隊員の自主性を尊重したチームワークで運営に大きな違いがあったと指摘しています。スコットの階級制度的な上意下達式の運営は、隊員の士気にも影響し、細心の注意を払うことができなかったのではないかとも推測しています。

002%20%28220x165%29.jpg会社のような組織でも集団でも、「やらされている」という思いで仕事をしているのと、自らが強い「やる気」を持って仕事をしているのとでは、チームの活力や組織力の差に違いが出てくるのは当然だと思います。「トップダウン」よりも「ボトムアップ」とも言われます。
また、「フォロワーシップ」という言葉があります。「フォロワーシップ」とは、組織・集団の目的達成に向けてリーダーを補佐する機能・能力のことです。部下の立場であっても受動的ではなく能動的であることです。リーダーの支援も指示を受けるわけではなく自律的に行うこと、主体的に考えて実行に移すことというのが、フォロワーシップの重要なポイントです。
いずれにしても、仕事でも生き方でも自らの「やる気」「モチベーション」が大切だと言うことでしょう。営業でも内勤でも、業務内容は違っても組織におけるそれぞれのポジションに優劣、差はありません。それぞれの持ち場における役割をいかに前向きにとらえポジティブに実践していくか、そしてどう仕事をふり返り、次に生かしていくかがとても大事だと思います。

このノンフィクション全集、一月に1巻のペースで読んでいます。全巻読了まであと2年近くかかる見込みです。最後まで「やる気」を途切らせることなく読み終えたいと思います。(2018.2.22)

日時: 2018年02月22日 15:06

2018年01月18日

新年明けましておめでとうございます

 初日待つ 雪嶺の色 かはりつつ (五十嵐播水)

新年明けましておめでとうございます。今年は2018年、平成30年です。小渕元総理が官房長官時代、正月早々、「新しい元号は『へいせい』であります」と発表した記者会見の場面は今も記憶に新しいですが、もう30年も経ちました。その「平成」もあと残り1年3ヶ月です。「降る雪や 明治は遠く なりにけり」(中村草田男)とありますが、昭和世代にとっては「昭和も遠くなりにけり」の気分で、ちょっと寂しいです。さて、気を取り直して。

%E5%B9%B4%E8%B3%80011%20%28220x220%29.jpg新年の会社の仕事始めの会で次のような話をしました。
「今年は戌(いぬ)年です。戌のことわざに『犬も朋輩、鷹も朋輩』という言葉があります。『朋輩』とは『仲間とか同僚』という意味です。
昔の鷹狩りで、犬と鷹には違った役目があるが、同じ主人に仕える仲間であるという意からきたことわざで、役目や地位が違っても、同じ職場で働けばみな同僚であることに変わりがないから、仲良くすべきであるということだそうです。
わたしたち山形教育用品は現在、役員と社員合わせて69人です。教材販売会社では大変規模が大きいですが、大企業のような規模の会社ではありません。中小規模だからこそ、しっかりと同僚性を発揮していくことが、会社がこれから生き抜いていくための第一の要素だと思います。
そのためにも、常にしっかりと連携を図っていくこと、情報を確実に共有すること、日頃のコミュニケーションを図ることに努めることが極めて大切だと考えます。
前期62期は会社にとって厳しい一年になりました。今期63期は、役員、社員一つになって一年を笑顔で終えることができるように、毎日の努力が確実に、まちがいなく目に見える『カタチ』や『数字』に表れるようがんばっていきましょう」

0022%20%28220x165%29.jpg教材販売会社は全国で何社ぐらいあるのでしょうか。日本図書教材協会発行の図書教材新報によると、都道府県図書教材協会の会員数は実に1,474社を数えます。山形県でも22社を数え、児童生徒数の割合から考えても会社数は極めて多いと思います。
その中でも、わたしたち山形教育用品は社員数69名を数える全国屈指の会社です(あくまでも社員数であり、売上額ではありませんが)。しかも、県内教材販売会社としては、創業63年目を迎える老舗の販売会社です。
そして、会社創業以来、「子供たちの限りない前進と学力の向上」の精神を標榜してきました。そのことに誇りと責任を持ち、これからも着実、確実、誠実に歩みを進めていきたいものです。

社員のみなさん、これまでいただいた学校の先生方のご愛顧やご用命に対して漫然とあぐらをかくことなく、これまでの実績をしっかりとした信用として認識いただき、さらに将来への信頼につなげられるよう本年もがんばっていきましょう。(2018.1.18)

日時: 2018年01月18日 14:22

2017年12月25日

あっという間? それとも長かった1年?

 歩きたる 人先に着く 街師走 (稲畑汀子)

年の瀬です。この言葉、流れの速い川の「瀬」をたとえたもので、何かその雰囲気を感じさせられます。ちなみに、瀬の反対語は「淵(ふち)」だそうです。
044%20%28220x165%29.jpgさて、短かった1年なのか長かった1年なのか、人それぞれでしょうが、わたしにはとても短く感じられた年でした。1年というよりも、もっと小さい単位である1週間が本当に短く感じられます。「今日は月曜日、出勤だ。急がないと!」と思ったら、もう、また次の月曜日です。あっという間です。

昔、当社社長をしておられた木村康二先生が若手教員を対象にしたある研修会で「ゾウの時間 ネズミの時間」(本川達雄 著)の話をされたことを思い出します。
本の中で本川先生は次のように述べています。「私たちは、ふつう、時計を使って時間を測る。あの、歯車と振子の組み合わさった機械が、コチコチと時を刻み出し、時は万物を平等に、非情に駆り立てていくと、私たちは考えている。ところがそうでもないらしい。ゾウにはゾウの時間、イヌにはイヌの時間、ネコにネコの時間、そして、ネズミにはネズミの時間と、それぞれ体のサイズに応じて、違う時間の単位があることを、生物学は教えてくれる」。
045%20%28165x220%29.jpgまた、ある対談の中で、「心臓が1回ドキンと打つ時間を心周期と呼びますが、ヒトの場合はおよそ1秒です。ところが、ハツカネズミなどは、ものすごく速くて1分間に600回から700回です。1回のドキンに0.1秒しかかかりません。ちなみに普通のネズミは0.2秒、ネコで0.3秒、ウマで2秒、そしてゾウだと3秒かかるんです。実は、こういった時間を計り、体重との関係を考えてみると、どれも体重が重くなるにつれ、だいたいその4分の1(0.25)乗に比例して時間が長くなるということが分かっています。それに、これだけ時間の速さが違えば、時間の持つ意味や、その時間を使っての生き方が動物によって大きく違っても不思議はないですね。
例えば、リンゴの木の枝から、リンゴ、鉄の塊、ネズミ、ゾウを同時に落とすとします。同じ高さから落とせばどれも同時に地面に着きますから、そういう意味ではすべてに同じ物理的時間が流れているのです。でも、ネズミは落ちている間に『あっ、落ちる落ちる落ちる落ちる、どうしよう!』なんて言いながら、いろんなことを考えているかもしれません。一方、ゾウは『あれぇ?』なんて思っている間にドスーンと落ちてそれでおしまいってことになるのかもしれない。いずれにしてもその間、ネズミにはネズミの、ゾウにはゾウの時間が流れていると言っていいでしょう」と話されています。
われわれが考えている極めて基本的で普遍的な概念である物理的な時間は、生物学的に考えると別物だということです。非常に興味深い話です。

046%20%28220x165%29.jpg「時の流れ」などとよく言いますが、そもそも時間が過ぎ去るという意識は人間以外にあるのでしょうか。子どもと大人でも違うのでしょうか。不思議です。昔、試験の前や夏休みの終わり頃とか、嫌なことや不安なことが迫った時など、時間が止まらないかなと本気で願ったものです。一生懸命願っても、秒針がコチコチと同じ速さで時を刻んでいくのをむなしくながめているしかなかった記憶があります。まさに、「時は万物を平等に、非情に駆り立てていく」そのものです。
 
思い出すのは小学生の時に人気を博したNHKのテレビドラマ『ふしぎな少年』です。主人公(みなさんはご存じないかもしれませんが、若かりし頃の太田博之が演じていました)が「時間よとまれ!」「時間よ動け!」と、自由自在に時を操る姿にものすごくあこがれたものです。遊びの中でも大いにはやり、「時間よとまれ!」と言うたびに体を硬直させ、「時間よ動け!」と言うと動き出すという、昔の遊び「缶蹴り」の変形バージョンみたいなものです。
047%20%28220x165%29.jpg時を操る、何とも魅力あるドラマ設定ではないでしょうか。さすが原作は、手塚治虫です。この手のドラマや映画は、「猿の惑星」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ターミネーター」「戦国自衛隊」「時をかける少女」「異人たちとの夏」、今放送中の「アシガール」等々、数え尽くせないほどたくさんありますが、傑作の一つだと思います。

さて、どうです? もう一度、今年一年をふり返ってみて。短かったですか、長かったですか?
物理的な時間にばかり流されているこの頃、生物学的な自分の時間の流れも持ちたいものです。矢沢永吉の『時間よとまれ』にある「幻でかまわない、時間よとまれ、生命のめまいの中で」のようにゆったりと時の流れにひたってみてはいかがでしょうか。
そうこう言っている間に、もう今年も1週間。年末年始の休みは、あわただしい「瀬」ではなく「年の淵」でありたいものです。みなさん、今年もお疲れ様でした。どうぞ、よいお年をお迎えください。(2017.12.25)

日時: 2017年12月25日 10:09

2017年11月27日

「貧乏」だった時代の話

 うまさうな 雪がふうはり ふはりかな  (小林一茶)

めっきり寒くなりました。暦では「小雪」です。今年の冬は暦どおりの気候です。子どもの頃、寒くなると綿入れ半纏を着せられました。現代人は決して着ることがないその防寒具は、ぶくぶくとした相撲取りの着ぐるみのようなものです。今で言えばダウンコートみたいなものでしょう。子ども達は半纏を、大人はどてらをみんな着ていました。今考えれば、そのいでたちはある意味「貧乏」な時代の象徴のようなものでした。昭和の20、30年代はみんな貧乏だったと思います。
GUM10_PH04185%20%28220x146%29.jpgもちろんわが家も同様で、子どもの靴と言えば「ゴム靴」でした。雨でも晴れでも、川でも池でも水陸両用のこの履き物は極めて重宝したものです。傘も穴が空いたり骨が壊れたら修理してもらっていました。使い捨てのビニール傘ではありません。柄には金粉のようなもので自分の名前を書いてもらって使っていました。名入れですから自分の持ち物への愛着が強くなるのはもちろんです。おじいちゃんの職人が学校に来て、10円か20円で書いてもらいました。ゴム長靴にも同じように名入れしてもらったような記憶があります。
綿入れを着ても部屋の中は寒く、豆炭こたつの中に足を入れてじっとするばかりです。今の住宅のように全室暖房でもなく、真冬でもあんかやこたつ。水道もない間借りの住まいの台所には共同で使っている井戸から手押しポンプで汲んできた飲用水が、朝になるとうっすら氷を張っていました。

昔を語れば語り尽くせないくらい話題はたくさんあります。みんな横一線の貧乏生活だったと思います。どこのうちも同じような貧乏暮らしだったので、たいていのことには驚きませんでしたが、次の経験には本当にびっくりしました。
小学校一年か二年生の時、掘っ立て小屋のような住まいに暮らしていた友達から「今度引っ越すから見に来ないか」と誘われました。「へえ、すごいな。どんなうちに引っ越すのかな」と、期待しながら見に行くと、あまりの光景に目を丸くしてしまいました。
それは、住んでいる掘っ立て小屋自体を曳いていく引っ越しでした。弘前城や長井小学校を油圧で引っ張る現代の曳屋のような高度な作業ではありません。小屋の下に丸太を敷いて小屋につけた綱をみんなで「わっしょい、わっしょい」と人力で引っ張る引っ越しだったのです。家の引っ越しを見たのも初めてでしたが、無駄のない、簡潔な、思いっきりのいい引っ越し作業には、貧乏に慣れていた自分も正直驚きました。
「飯野、おまえも曳いてみっか」と友達に言われ、いっしょになって綱を引っ張る人を見ると、それは友達の家族たちでした。父親はもちろん、母親も弟や妹も一緒になって曳いていたのです。今考えると、何とも滑稽な光景です。持ち物といえば鍋釜が少し。友達の着ているものは学校でいつも着ている鼻水や汚れでてかてかになっている一張羅の学童服。もちろん履き物はすり切れたゴム靴。そして、家族が一つになって自分の持ち家である小屋を一生懸命に曳いている。「ごろごろ、ごろごろ」と音を立てながら、小屋は少しずつ前に進んでいく。これほど見事なまでの貧乏はないと思える光景でした。
%E9%9B%AA%E5%8E%9F%EF%BC%90%EF%BC%91%20%28220x146%29.jpgその友達は、今どうしているのかわかりません。もちろん、引っ越しした小屋がどうなっているのかもわかりません。引っ越しは友達が住んでいた宮町から銅町の元の九小あたりまでの結構な距離でした。今その付近を通っても、きれいに整備されていて当時の面影はほとんどありません。昔は土手や坂があって起伏がある土地でした。面影はなくても、なぜか懐かしい時が流れるようで、心地よい気持ちになります。

あえて貧乏な生活に戻りたいとは思いません。金がなくても心は豊かでいられるとも思いません。年をとればとるほど、快適な生活へのあこがれも強くなってきます。でも、今ほど格差が大きくなかった時代、妬みやそねみといった心の貧しさもなかったのではないかと考えてしまいます。
「貧乏」な生活から抜け出したいと、みんな必死にがんばっていた高度成長時代の話でした。(2017.11.27)

日時: 2017年11月27日 13:28

2017年10月27日

秋のイベント「芋煮会」と「大正琴発表会」

 暁の ひやゝかな雲 流れけり (正岡子規)

「秋冷」という言葉がふさわしい季節となりました。暦のうえでは季節はもっと早く流れ、もうすぐ「立冬」を迎えます。「冬」という言葉を聞いただけでも、「ああ、またつらい冬がやってくるな」と、ちょっとネガティブな気持ちになってしまいます。
しかし、この肌寒い時期には温かい汁物が一番です。なかでも「芋煮」はどこの家庭でも食卓に上がる山形のご当地グルメではないでしょうか。

CIMG0434%20%28220x165%29.jpg今月初めに、取引先メーカー様との懇親芋煮会を山形市内の馬見ヶ崎川原で開催しました。13社のメーカー様から社長様はじめ多くの方々からおいでいただき、当社社員合わせて50名以上の大芋煮会となりました。メーカー様にはご多用中のところ、また遠路山形までおいでいただきましたことに厚く御礼申し上げます。
芋煮は江戸時代に全国各地での農村部で始まった料理と言われています。芋煮会自体は各地でその発祥についてさまざまな説があります。ここ山形では、江戸時代、最上川舟運が盛んだった頃に舟運の終着地である中山町長崎で船頭達が地元の里芋と積んできた棒鱈を煮て食べたことを起源とする説が有力のようです。明治以降には、軍隊や学生達が川原で芋煮をするようになって定着したとのことです。
CIMG0463%20%28165x220%29.jpg思い出すのは、50年ほど前に中学校で行った学年芋煮会です。場所は山形市東側の馬見ヶ崎川原、学校は山形駅の西側。班ごとに準備した食材や鍋、薪などをリヤカーに積み、川原まで1時間以上掛けて街の中をみんなで延々と引っ張っていきました。河原の石でかまどを作り、川の水をくんで沸かし、わいわいとおしゃべりしながら薪をくべ、楽しく調理したことは忘れられない思い出です。その時食べた芋煮の味は、今思い出しても格別でした。

さて、メーカー様との芋煮会ですが、あいにくの雨模様の空でしたが賑やかに開催することができました。メーカーの皆さんからは火起こしから味付けまで自ら調理していただく体験型芋煮会を企画しましたが、本社社員の活躍もあり、見事な芋煮を完成することができました。芋煮もさることながら、今トレンドの芋煮カレーうどんに、メーカーの皆さんからは「絶品!」「めちゃおいしい!」という大好評の声が聞かれました。芋煮もそうですが、大鍋で野外でわいわいと楽しく作る料理ほどおいしいものはないなと改めて感じたところです。メーカーの皆様、本当にありがとうございました。また、この日のために準備いただき、後片付けまでがんばっていただいた社員の皆さんにも心から感謝申し上げます。

DSC_0039%20%28220x124%29.jpg次に、「琴城流大正琴山形県愛好会発表会」です。昨年、第30回となる記念大会を盛会のうちに開催することができました。今年は第31回、新たな時を刻む発表会となりました。出演者数は280人ほどと少なくなってきていますが、会員の皆さんのエネルギー、活力には目を見張るものがあります。若さ、バイタリティーの源は、きっと毎日、大正琴に勤しんでいられるからに違いありません。力強くも繊細な音色に、郷愁、ノスタルジーをあらためて感じたところです。
開会のあいさつでこんな話をしました。「琴瑟相和す(きんしつあいわす)」という言葉があります。「瑟(しつ)」とは古代中国の弦楽器で大型の琴だそうです。「琴」と「瑟」をいっしょに弾くと音がよく調和することから生まれた言葉で、夫婦が極めて仲むつまじいこと(うちはほど遠いですが)、兄弟や友人の仲がとてもよいことを表しています。
DSC_0041%20%28220x124%29.jpg大正琴会員の皆さんの演奏活動を表している言葉だと思います。これからも大正琴の演奏をとおして、「調和する」「仲良くする」愛好会であって欲しいと願っています。そんな話をしたところです。
家元には、8月に肩にけがをされて療養されている中、わざわざ山形までお越しいただき演奏もしていただきました。重ねて深く深く感謝申し上げます。
また、成功裏に終了することができたのも、指導員の先生方、本社大正琴担当はじめお手伝いいただいた全社員のおかげです。あらためて感謝申し上げます。
来年は「のど自慢」はあるかどうかわかりませんが、また楽しい演奏会にしていきましょう。みなさん、お疲れ様でした。(2017.10.27)

日時: 2017年10月27日 15:09

2017年09月28日

グルメリポートに一言申し上げたい

 のびやかに 絹曇かかる 秋彼岸 (金子つとむ)

秋の風に「金風(きんぷう)」という言葉があります。黄金色の稲穂をそよそよとゆらす風を表現してつけられた美しい言葉です。
実りの秋となりました。ここ山形では朝方の気温もぐっと低くなりました。昨日今日の最低気温は13、14℃ほどです。空を見てもすっかり秋模様です。昔から雲を見るのが好きで、特に秋の空の魅力に惹かれて、小一時間、空を見上げていることもあります。

DSC_0036%20%28230x130%29.jpg正岡子規は、「春雲は綿の如く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如し」と言っています。すばらしい観察力、表現力、そして見事なまでの簡潔さです。
みなさんもそうでしょうが、秋の雲が一番魅力的です。「羊雲」「いわし雲」「さば雲」「うろこ雲」「すじ雲」「かすみ雲」等々。秋の雲の正体は、上空10km以上もの高所に浮かんでいる氷の粒だそうです。これが上空の強い風によって流されながら蒸発することによって、細かい糸のような雲になるんだそうです。

話は変わりますが、テレビをつけると(ちょっと古風な言い方ですが)、グルメリポートが必ずどこかのチャンネルで放映されています。嫌いではないのでつい見てしまいますが、気になるのがリポーターの言葉、内容、仕方です。
まず、リポートの内容です。必ず「んー!」という第一声から始まり、「○○だけど△△ですねー!」「おいしいです!」「まいうー!」と、型にはまったリポートにはうんざりします。それでも食される品に惹かれて見続けてしまいますが…。
二つめは、口の中に食べ物を入れたまま話す姿です。小さい頃、母親からは「食べながら、しゃべんな!」と繰り返し注意されました。相手の口の中に入っている食べ物が見えるということは、お世辞にもきれいとは言えません。品のない下品なことだと思います。そんな自分も時々やらかしてしまいますが…。少なくとも、全国放映される食レポのみなさんは十分気をつけて欲しいと思います。
DSC_0039%20%28230x130%29.jpg三つめに気になるのは、芸人「平野ノラ」のように長い髪をかき上げて食する姿です。ラーメンどんぶりに髪がひたるようであれば、髪を結びなさいと言いたくなります。
最後は、箸の持ち方です。昔ほどやかましくなくなってきたと思いますが、気になります。普段の持ち方をリポートのために急に変えてもバレバレです。やはり正しい持ち方は美しさにつながります。学校に勤務している時は、子ども達に箸の持ち方と鉛筆の持ち方は同じだよと繰り返し教えました。箸を正しく持てないと、鉛筆も正しく持てないよと。
また、使い方にも気を配るべきです。という自分も見苦しい時もありますが、次のような使い方は「嫌い箸」と呼ばれていてマナー違反だとされています。

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(「まとめニュースチャンネルプラス」より転写引用)

美しい女性リポーターであれば化粧や髪型、服装と同じくらい、いやそれ以上に言葉や仕草にも気をしっかり配って欲しいと思います。「見た目」とよく言いますが、親から授かった容姿は変えることはできません。しかしながら、仕草や立ち居振る舞いに気をつけることで身のこなしを少しは美しくすることができるのではないでしょうか。秋の空のように爽やかに。
今回は、自戒を込めた年寄りの小言でした。(2017.9.28)

日時: 2017年09月28日 13:44

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